南仏クレ電子音響音楽祭 FUTURA la musique acousmatique a Crest
2014年 09月 03日
南仏ヴァカンスの最後は同じドローム県で山を越えた
クレCrest という小さな町。
ここに来るのは3~4回め、ブルトンさんはもっと沢山来ています
目的は、《FUTURA 国際アクースマティック芸術祭》というもののためです。
ここからは少しマニアックなお話になるのでご興味無い方は飛ばしてね、
アクースマティックとは、電子音響音楽のことで、
器楽、声楽、自然の音、生活音等、電子音響がミックスされた作品は
素材も作風も自由 (なのだと思います)
アクースモニウムという室内に100台におよぶさまざまなスピーカー(スピーカーオーケストラ)
が設置され、中央で演奏家がコンソールを操作します。
FUTURAのコンサート会場は町の体育館の様な施設で
聴衆は椅子に腰掛ける人、床に用意されたマットに仰向けになる人、
暗闇の中じっと耳を澄まして空間音楽の世界へ集中するのです。
10年以上前初めてこのてのコンサートに連れて来られた時は、
何かの新興宗教ではないかと疑った私。
それからも、コンサートにはついて行くものの、ずっと理解出来ずにいたのですが、
この夏のコンサートではいくつかの作品の創造性と繊細な音の世界に
吸い込まれるようになりました。
聴覚とは不思議な領域、やっと私の耳も開き始めたのかも?しれません。
ブルトンさんは趣味でアクースマティックの作曲や演奏のスタージュを
受けはじめてから随分と長いこと経つようですが、
彼の興味が途切れることなくつづく理由がようやく分かりはじめたように思います。
南仏の田舎町で催されるFUTURAには日本からも作曲家、音大生の方が
はるばるいらっしゃります。
数年前にここで出会ったヒガキトモナリさんは作曲、演奏そして大学での講師として日本、フランスでご活躍されています。
甚平姿で演奏するヒガキさんはカッコ良かったです。新作も素晴らしかった。
マニアックなお話はここまで。
クレでの二人と一匹の宿はキャンプ場でした。
ブルトンさんが昨年一人で来たときに見つけたという
プロテスタントでビオの農場を営むキャンプ場
「きっと気に入るよ!」
と昨年から聞かされていて 「ふーん」と軽く聞き流していたのですが
こじんまりと素朴で居心地の良いキャンプ場でした。
キャラバンを借りて寝泊り、
ビオ農場の新鮮な野菜や卵を毎日買えるので、便利
ミラベルの手作りジャムも美味しかった◎
目と鼻の先に羊が居たり、とってものどか
ヴァカンス日記はこれで終了
お付き合いありがとうございました。
帰路、ココちゃんは助手席の足元でスヤスヤ…
by pot-eri
| 2014-09-03 18:40
| 音楽