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懐かしい未来へ...  仏蘭西ブルターニュ地方より 土でもの作っています→ aonoto.strikingly.com


by poteri
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工事のこと、エレベーター les travaux, l'ascensseur









工事のこと、エレベーター les travaux, l\'ascensseur_e0206902_9255989.jpg





屋根の工事が終り、
またコツコツ、地味に一人で作業しています。
石壁の古いジョイントをほじくって、石に金ブラシをかけて、
ほうきで間のホコリを取り除いて…
いつになったらこの先へ進めるのかなあ。。

小さい家なのに、壁だけでもやらなければいけないことありすぎで
途方に暮れそうです。

工事をはじめた当初は地上階アトリエをある程度完成させて
陶芸の作業復活と思っていたのですが、
作戦変更、(←ちょくちょく変わる)
まずは屋根裏をある程度終わらせて、寝泊り出来る環境を整える、
暖かくなったらキャンプ暮らしをしながら、作業を進められる様に、
を目指すことにしました。

ほぼ毎日通っているこの小さな町、近所の人も
「がんばってね~」 と温かい声援を送ってくれる様になってきて、
私も早くここで暮らしたいなーという気持ちがどんどん強くなってきています。






工事のこと、エレベーター les travaux, l\'ascensseur_e0206902_929966.jpg





ブルターニュへ戻った週のはじめ、さぁ、がんばろう!
といつもの様に自転車でレンヌの駅へ、
ホームへアクセスするエレベーターに乗ったらね…

エレベーターがっ!
開かない、動かない、開けて~ 、、、
私ひとり、閉じ込められてしまいました。
非常用呼び出しボタンを押して、警備の人がドアの向こうに来てくれましたが
なす術が無いようです。。





工事のこと、エレベーター les travaux, l\'ascensseur_e0206902_9301320.jpg




「貴女お一人ですか? 閉所恐怖症でないですか? お歳は? 
何か薬は常用していませんか? ご気分は?」 と質問攻め。
「管理会社に連絡したので到着次第、開きますからね、がんばってください」
「何分後に着くのですか?」(私)
「えー、まだそれはわかりません」(がっくり)

そして5分おきくらいにドアの向こうから私の生存を確認してきます
「寒くないですか? ご気分は?」
面倒臭くなって一度でも私が答えないと、
「マダム! マダム!」
一番ひっくり返りそうになった質問はね、
「こういうご経験は初めてですか?」 ですって、笑わせてくださいました。




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しばらくすると
「良いお知らせです、技術者の人は後20分ほどで到着するそうです、
サンマロから向かってるので少し時間がかかりますね、もう少し、
がんばってください~」

でもね、サンマロ-レンヌ間はどんなに急いでも20分でなんて着かないこと、
ブルターニュ一年生の私だって知ってるの。

乗るはずだった電車はもうとっくに行っちゃったし、
気持ちも落ち着いて、ブロガーらしく写真撮る余裕まで出てきました。





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ようやく技術者の人が到着、ドアをこじ開けて
ちゃりんこと私を救出、トータル45分。

途中、ブルトンさんにメッセージを送ると
「ちゃんと賠償してもらうんだよ~」 という指示が。


警備員のお兄さん付き添いの元、SNCFレンヌ駅の責任者の方に会いに行くと、
未来の家の駅までのタクシーを手配しようとしてくれていたのですが、
ぐったり疲れてしまった私は、「今日はもう行かずに家に帰ります」と言うと

「え? レンヌのお家へ?自転車で帰られるのですか?
そうですか、それではこの度は大変失礼いたしました」 と、それで終り?

精神的にぐったりだったのですが、ブルトンさんの指示を思い出し、
訴えましたよ。警備員のお兄さんがそうだ、頑張れ!と目で合図してくれました。

結局、タクシー手配以外の賠償はこの責任者の方では決められないということ、
賠償請求書みたいなものに一筆書かされて、後日返事が来るそうです。
もうどうでも良いのですが…
駅の出口まで送ってくれた警備員のお兄さん、上の階へ昇るのに

「エスカレーター、エレベーターどちらがいいですか?」
「エ、エスカレーターで…」と私
「そうですね、わかります、貴女のお気持ち」 
このお兄ちゃんはご自分の仕事を十分にこなされたと思います。

「あなたのアシスタントに感謝しています」とお礼を言い、
外気に触れる気持ち良さ、自転車で自由にペダルをこいで家路につきました。

あー、疲れたー。






by pot-eri | 2014-02-05 09:31 | 古い家の修復