ノエルの準備、少しずつ.. se préparer a Noel petit a petit...
2013年 12月 09日
今年のノエルは少しずつ準備を始められています。
なるべく商業ペースに巻き込まれることなく、
自分達らしく年の瀬を温かく過ごしたい。
辰巳さんの本にも
『年中行事を商売の色に染めず、私共の手許へかえしたほうが
よいのではないでしょうか』
と最初の章にあり、ほんとうにその通りと思います。
12月最初の日曜は栗の下処理。
熱湯に浸して鬼皮を剥いたら、重曹を加えて軽く茹で
つまようじを使って渋皮をきれいに取りのぞいてゆく。
夜9時から始めて、疲れてきたなぁと思ったら1時になっていました。
栗はノエルのお料理の付け合せに、手間はかかってもやっぱりあると嬉しいもの、
食い意地ががんばらせてくれました(?)
ホタテ貝もノエルが近づいて値が上がる前に、
魚介類はさすがブルターニュ、
新鮮なものがびっくりするほどお財布にやさしいのです◎
ブルトンさんに殻を開けてもらったら、お掃除して、冷凍庫へ。
これは前菜用。
デザートはフランスで定番というとビュッシュドノエルなのですが、
私はどうもあれがあまり好きでなく、
今年はドイツのシュトレンか、イギリスのクリスマスプディング風のケーキを
作りたいと思い、とりあえずドライフルーツを沢山スパイスとラム酒に漬けてみました。(ちょっと出遅れていますが…)
ただ、今年のノエルはブルトンさんのお母さんと3人なので、
83歳のお母さんにはやはり今までずっと食べ慣れてきている
ビュッシュドノエルが良いのかなぁ、と思い、
3人で過ごす25日のお昼にはビュッシュドノエル、
ドライフルーツたっぷりの初挑戦ケーキはそれ以外に、楽しもうかな、と
思っています。
シュトレンやクリスマスプディングの、早めに作って
寝かせて、寝かせて、クリスマスの日を待つ そういう慣習が
いいなぁ と思います。
商業ペースに乗らない、と書きましたが、
今年は初めてクリスマスツリーを買いました。
ブルトンさんも私も使い捨てのようなツリーの在りかたが好きでなく、
今まで一度も買ったことがなかったのです。
未来の家の大きな村へ向かう途中の道端に 《ツリーあります》という看板、
一度通り過ぎたのに
「根っこのあるのがあったらいいね」と、Uターンして行ってみると
小さな農家のお家の前に何種類かツリーが並んでいました。
で、この子にブルトンさんも私もひと目ぼれ。
一般によく見るモミの木Nordmannと違って
薄っすら白っぽいグリーンの葉、集まった葉の先が牡丹の様に丸みを帯びていて
とてもうつくしい、Nobilis という種類だそうです。
根っこもあるし、もうひとまわり小さいサイズだったらもっと良かったのですが。。
「もみの木ってどんどん大きくなるよね、どこに植える?」
と、買った後の帰り道の私たちの会話。
未来の裏庭でグングン育ってもらってはちょっと困るので、
ノエルが終わったらプチジャングルへ植える予定です。
今年はレンヌのお義母さんの家へ飾りますが
「来年は未来のアトリエで、ツリーと暖炉に火を入れて過ごそうね」
「うん、絶対」
と誓い合ったのでした。
by pot-eri
| 2013-12-09 08:38
| ブルターニュ.日々