懐かしい未来 ancien future
2012年 03月 05日
懐かしい未来 という言葉をご存知の方もいらっしゃると思いますが、
スウェーデン人の環境活動家、ヘレナ.ノバーグ=ホッジさんの著書に
『懐かしい未来 ラダックから学ぶ』 という本があります。
ラダックはインド最北部、標高3000mを超える高地にある村で「リトルチベット」とも呼ばれています。
著者は1975年に初めてラダックを訪れ、そこで遭遇した心豊かな人々のうつくしい社会に
深く魂を揺さぶられます。
それから幾度にもわたりこのラダックを訪れた著者の回想録をもとに、
世に言う《途上国》と《先進国》、何が豊かさで、何が幸せなのかを、考え、見つめ直させられる
素晴らしい本です。
ヘレナさんのもう一冊の本に『いよいよローカルの時代 〜ヘレナさんの幸せの経済学』があります。
日本の環境運動家、ナマケモノ倶楽部世話人、辻信一さんとの対談形式であるこの本では、
グローバリゼーションの盲点、ローカルに人とつながり、土地に根ざして生きることにより得られる
シアワセについて分かりやすく語られています。
私がブログのタイトルにそのまま拝借した ancien future 懐かしい未来 は、
ただ新しいものを拒む懐古主義という捉え方ではなく、
ここ100年ほどの間に加速を続け、スピード重視、物質主義の先進国の社会システムで
消えざる負えないもの、見失おうとしているもの、尊い人々の知恵、自然、人と人とのつながり、
そういうものを見つめ直し、大切に生きてゆくシンプルな暮らしのすすめと受け止めています。
同じ様な思いの方とつながってゆくことが出来れば、何よりです。
by pot-eri
| 2012-03-05 00:00
| 本