カテゴリ:音楽( 12 )






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ピエールは私のチェロの主治医さん
おつきあいはかれこれ10年以上


事務仕事が恐ろしく不得意そうで、たまに心配になってしまう。。
(そういう私も事務系のことに関しては彼と似ているのですけれど...)


彼のアトリエは看板も無く、通りに面しているわけでもなく、
パリ9区、古き良き時代の面影と静けさの残る古い石畳の小路の重い扉の向こう
細長い中庭の一角にひっそりとある。


彼を信頼する長いおつきあいのお客さんが居るから、きっとそれで十分なのだろう。





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壊れて、忘れられた使い物にならないような楽器も見事に蘇らせる
そして無垢の木から新しい素晴らしい楽器を生み出す


なんて素敵な仕事なのだろう、といつも思う。






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そんな彼もここ数年は田舎と巴里の二重生活になっているようで
ご先祖様から引き継いだ廃墟同然の家を修復したりしていた、やはり自分達で。

このところは家のほうは一段落して、「今はミツバチ用の建物を造り直している」 と
写真を見せてくれた。
石を積み重ねて、入り口はアーチ型になっていたり、高さ4~5メートルはありそうな
石壁を一人で造ったというのだから、目がテンになってしまう。

以前からパリの自分のアパートでも巣箱を置いてハチミツ作りはしていたらしいけれど
数年前の冷夏の年から蜂が来なくなってしまったらしい。
今はそれらは田舎に移動し、新しい巣箱も増やし
これからもっと本格的に養蜂をはじめるという。

弦楽器職人&養蜂家  なんて素敵なの



「お願いだから、巴里のアトリエを閉めたりしないでね」 

「Oui 小さく続けるよ」  のひとことにほっとする。




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彼の作ったハチミツ、いつか食べてみたい

(本当は彼の楽器も奏でてみたい 少しで良いから。。)


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by pot-eri | 2016-03-05 19:19 | 音楽 | Comments(6)








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南仏ヴァカンスの最後は同じドローム県で山を越えた
クレCrest という小さな町。
ここに来るのは3~4回め、ブルトンさんはもっと沢山来ています
目的は、《FUTURA 国際アクースマティック芸術祭》というもののためです。

ここからは少しマニアックなお話になるのでご興味無い方は飛ばしてね、



アクースマティックとは、電子音響音楽のことで、
器楽、声楽、自然の音、生活音等、電子音響がミックスされた作品は
素材も作風も自由 (なのだと思います)

アクースモニウムという室内に100台におよぶさまざまなスピーカー(スピーカーオーケストラ)
が設置され、中央で演奏家がコンソールを操作します。
FUTURAのコンサート会場は町の体育館の様な施設で
聴衆は椅子に腰掛ける人、床に用意されたマットに仰向けになる人、
暗闇の中じっと耳を澄まして空間音楽の世界へ集中するのです。






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10年以上前初めてこのてのコンサートに連れて来られた時は、
何かの新興宗教ではないかと疑った私。
それからも、コンサートにはついて行くものの、ずっと理解出来ずにいたのですが、
この夏のコンサートではいくつかの作品の創造性と繊細な音の世界に
吸い込まれるようになりました。
聴覚とは不思議な領域、やっと私の耳も開き始めたのかも?しれません。

ブルトンさんは趣味でアクースマティックの作曲や演奏のスタージュを
受けはじめてから随分と長いこと経つようですが、
彼の興味が途切れることなくつづく理由がようやく分かりはじめたように思います。

南仏の田舎町で催されるFUTURAには日本からも作曲家、音大生の方が
はるばるいらっしゃります。
数年前にここで出会ったヒガキトモナリさんは作曲、演奏そして大学での講師として日本、フランスでご活躍されています。
甚平姿で演奏するヒガキさんはカッコ良かったです。新作も素晴らしかった。


マニアックなお話はここまで。





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クレでの二人と一匹の宿はキャンプ場でした。
ブルトンさんが昨年一人で来たときに見つけたという
プロテスタントでビオの農場を営むキャンプ場
「きっと気に入るよ!」
と昨年から聞かされていて 「ふーん」と軽く聞き流していたのですが

こじんまりと素朴で居心地の良いキャンプ場でした。





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キャラバンを借りて寝泊り、
ビオ農場の新鮮な野菜や卵を毎日買えるので、便利
ミラベルの手作りジャムも美味しかった◎




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目と鼻の先に羊が居たり、とってものどか





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ヴァカンス日記はこれで終了
お付き合いありがとうございました。





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帰路、ココちゃんは助手席の足元でスヤスヤ…





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by pot-eri | 2014-09-03 18:40 | 音楽 | Comments(4)

KOL NIDREI









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KOL NIDREI (コルニドライ、フランス人はコルニドレと発音します)
ってどういう意味なのかな?
祈りとか祈祷っていう感じかな? と調べてみると
ユダヤ教の祈りの始めに唱える言葉 なようです。

ロシアにつづき、今チェロで練習しているMax BRUCHのKOL NIDREI 
決して明るくない、ユダヤの魂の叫びのような曲
以前から好きで、私のチェロCDコレクションの中でもベスト5に
入る一枚に 《Chants Juifs》(ユダヤの唄)というアルバムがあります。

Sonia Wider-Atherton というフランス系ユダヤ人チェリストのアルバムなのですが、
彼女の奏でるKOL NIDREは流れる血のようなもの感じます。

譜面を手に早速CDを聴いてみると
あれ? 旋律は重なるところもあるけれど曲が違う… 
よく見てみると、Sonia Wider-Athertonの奏でるKOL NIDREは
ユダヤの典礼歌の原曲でした。


ユダヤ人ではなくプロテスタントの信者であった
ドイツ人のMax BRUCHは民族音楽に興味を持ち、
KOL NIDREIを手掛けます。


《 作曲にあたってブルッフは、ユダヤ教の音楽から二つの旋律を借用している。一つはユダヤ教の祭日であるヨム・キプルで歌われる典礼歌「コル・ニドレ(英語版)」の旋律、もう一つはジョージ・ゴードン・バイロンの詩に基づきアイザック・ネイサン(Isaac Nathan)が作曲した哀歌「ああ、彼等のために泣け」("Oh weep for those")である 》

~wikipediaより


ユダヤの魂KOL NIDREI、演奏していると震えがきます。

便利な世の中の今は、You Tube でさまざまなチェリストの
KOL NIDREI を聴き比べることが出来て興味深いです。
興味のある方はぜひ聴いてみてね。







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おっとりとした迷子の小鳥、アナタノオナマエハ?








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お義母さんの庭の薔薇は今狂い咲き中です







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今日も裏庭で新しい花を開いていた胡蝶蘭の微笑み
ベルギー生まれの貴女にはひっそりという言葉が
良く似合いますね。

今夜から巴里へ上京します。






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by pot-eri | 2014-05-23 17:50 | 音楽 | Comments(2)
日曜は私(チェロ)とブルトンさん(フルート)の所属する
なんちゃってオーケストラのコンサートがありました。

どこであったかと言いますと、
サンジェルマンデプレ広場にあるHotel de l'industrie というところ、
hotelと言ってもお宿のホテルではなくて、お役所、
l'industrieは産業、だから産業関係の役場なのでしょうね、
よくわかりませんが場所は6区の
サンジェルマン教会のお向かい、ルイヴィトンのお隣!


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素晴らしい立地にでーんと構えた地味な建物、
今まで一度も気にしたことがありませんでした。
お天気にも恵まれ、会場に向かうだけでも気持ち良かったです。


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中はこんな感じ、シック&エレガント
誰だか分からないけれど立派な肖像画が沢山あります。


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舞台裏に使われた図書室、窓の下にはcafe deux magots、
こんな住まい、悪くないわぁ。。

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お茶目なビオラ奏者のポールは72歳!


満員御礼
なんちゃってオーケストラ頑張りました◎

六月に再公演がありまーす!


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by pot-eri | 2013-04-25 02:02 | 音楽 | Comments(0)




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写真の真ん中が私です。

というのはうそー(笑)でして、
気温のぐっと下がった今日、日曜日、
室内楽のマスタークラスを聴きに行ってきました。
場所は大好きなTheatre des Bouffes du Nord テアトル デ ブッフ ドゥ ノール、
講師は英国のチェリスト、Steven ISSERLIS氏。




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遅刻して滑り込んだのでプログラムも無く、
前半のトリオ(ピアノ、ヴァイオリン、チェロ)
「ひぇー、プロ並みに上手いー」と思って後でプログラムを見たら
それぞれ立派なプロの方達でした。
(それも仏国立交響楽団のスーパーソリストとか、、もの凄いレベル)
それでもまだ教わることがある… 人生は永遠に学び続けるのですね。。。

私も頑張りまーす!(えっ、なにか?)




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Steven ISSERLIS氏はもちろん英語でお話になります…
もちろん通訳の方がいらしたのですが
この姉ちゃん、めちゃくちゃ下手くそ+不真面目。
(舞台に居る自分に満足している感じ)
毎回、訳の最後の方自信がなくなってくると、もごもごと小声になりさっぱり分からない…
言葉を探して行き詰まっていると観客が助けてあげたり、
仕舞いにはミュージシャンが訳し直す場面も + 余計なことを話す...
英語の殆ど出来ない私でも、このお姉ちゃんは居なくてよかった思います(←きつーい)
Steven ISSERLIS氏の伝えたいことは語学力が足りなくても
十分伝わって来ました。


前半1時間半はガブリエル.フォーレのトリオ、
うつくしいですね、フォーレって。
フランス音楽ってどうしてこんなにエレガントなのでしょう?

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後半はバッハのゴルドベルグの弦楽三重奏バージョンでした。
パリ国立高等音楽院の生徒、ハイレベルですがやっぱり前半のプロとは
何かが違う。
Steven氏の楽しく愉快なアドバイスで、
ほぼ完璧に聴こえていた演奏がさらに更に…
天に昇る様な音楽へと変わってゆきます。


このところ忙しく、頭の中がいっぱいで休まらない状態だったので、
今日はアマオケの合わせをパスして、
ここへ来て良かった。

あさってはコンセルヴァトワールでこのマスタークラスの第2弾があります。
もちろん行くつもりですー!



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by pot-eri | 2013-02-10 00:00 | 音楽 | Comments(0)

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    南仏プロヴァンスへ行く第一の目的は、
   ピアノフェスティバルを聴きにいくことでした。
   八日間の滞在中、三夜コンサートへ行けました(ブルトンさんのお仕事がらみのおかげ☆)


   

   
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     このフェスティバルは毎年七月〜八月の一ヶ月の間、
   ロックダンテロンという小さな村を中心に、南仏のいくつかの村、町の
   教会、美術館など歴史建造物、野外ステージで、
   インターナショナルに活躍するピアニスト、ミュージシャンの公演を聴くことが出来ます。

   私達は今年が二度目でしたが、今回、ずっと気になっていて聴いてみたかった
   ピアニスト、シュ.シャオ.メイ氏の演奏を聴けたことが一番嬉しかったです。
   中でも、ハイドンとバッハがとても良かった。
   文化大革命の時にモンゴルの労働キャンプへ送られ、
   ピアノのおかげでキャンプ生活を終わらせることの出来た彼女は
   アメリカに渡った後、フランス国籍を取得します。

   大スターなはずなのに、舞台へ現れる時のとても控えめな物腰、
   計り知れない世界観を持っている人なのでしょう、
   聴かされ、魅せられました。

   
   リサイタルは蝉が鳴き止む頃、
   まだ薄明るい21時からのスタートです。
   (ブルトンさんいわく蝉が鳴き止んだのは21時10分だったそう(細かい!))




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   他の二夜は、コンツェルト、室内楽、それぞれ趣向が変わって良かったです。




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by pot-eri | 2012-08-27 00:00 | 音楽 | Comments(0)

新しい曲  nouvelle piece

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 ラロのコンツェルト、
 初めてスタージュに参加した時に、この曲を聴いて
 「すごいなー」と遠い眼差しで観ていました。

 これ、やるのですか? わたしが??

 先生から手渡された年季の入った楽譜、
 モーリスジャンドロンのスタンプが入ってます。
 凄すぎ...
 丁寧に写させていただきます。(指使い、弓使いetc... を写します)

 そして、性格変えて、
 闘牛場へ向かうトレアドールのごとく、
 力強く、ダイナミックに !

 出来るのかしら?  ははは...

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by pot-eri | 2012-06-03 00:00 | 音楽 | Comments(1)

楽屋にて   a la loge



コンサート前、
手持ち無沙汰のミュージシャン達は、
"パポテ" (papoter =ぺちゃくちゃ喋る)
わたしの苦手分野..です。

主人の手から離れ、
出番を控える楽器たち、

どこか哀愁を漂わせる
うつくしいものたち。





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さてそろそろ本番!


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by pot-eri | 2011-05-30 00:00 | 音楽 | Comments(0)








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「全てのものには、それにふさわしい時代というものがある」
「時代によって すべては良くもなり悪くもなる」  〜Peter Brook

パリの北東にあるBouffes du Nord ブッフドウノール は
英国の演出家ピーターブルックが巴里に構えた本拠地です。
過ぎていった時代が、ここにあります。

過ぎてゆく日々が重なり合い、色、味、
一つの空気を作り上げてゆくのですね...

凄いぞ。

昨夜はお芝居ではなくて 弦楽四重奏+声楽、ウィーンアヴァンギャルド時代に浸る。

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by pot-eri | 2010-11-16 00:00 | 音楽 | Comments(0)
 

 日曜の夕方、二週間に一度のペースでアマオケの練習があります。
 相方ブルトンさんはフルート吹いてます、
 私はチェロ、
 大人になって始めたチェロです。
 熱は冷めずにずっと続いてます。

 17時〜20時まで、休憩無しのぶっつづけ。
 私は朝からお仕事、早退させてもらってパリの北から南へとメトロで横断するので
 終わるとクタクタ。

 不思議とリハーサル中は大丈夫。
 身体がポッポッ と温まってきます。

 練習の後、
 冷たい外の空気が気持ちいい。

 恒例の終わった後にカフェで一杯、
 これも大切☆

 さあ、明日も頑張ろう。


 
 
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by pot-eri | 2010-11-07 00:00 | 音楽 | Comments(3)

懐かしい未来へ... フランス ブルターニュ地方、小さな古い家の修復作業 手さぐりな日々の暮し  *陶のアトリエHP* http://atelieraonoto.web.fc2.com/  


by poteri
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