フランスで強く生きる Vivre robustement en France







e0206902_7114647.jpg



Ou vas-tu...?  ドコヘイクノ...?




  前回こぼした愚痴に温かいメッセージをどうもありがとうございました。
今日はそのつづきとなりますので、ご興味ない方はスルーしてください。


何処が問題なのかすら分かりづらいファーマシー=田舎のプチブルジョワの建物の雨水管、
昨日連絡を取った屋根職人ダレン君(うちの屋根や薪ストーブの設置をしてくれた)が
午前中に修理にやって来てくれました。
電話で簡単に事情は説明してあったのですが

ダ 「問題の雨水管ってこれだね?」 
   とプチブルジョワのところの別の雨水管を指差す(確かにもっとボロッ)。
私 「違う違うこっち、ほらここがちょっとぐらつくでしょ」
ダ 「c'est rien de tout! なんてことないじゃないか!」
私 「そうなんだけどね、頑丈にしっかり固定しておいてもらえますか? 
   昨日私がちょっと動かないように試してみたんだけど、それをあの方(プチブルジョワ)に
   告げたらまるで筋トレでもするかのように(雨水管を)揺さぶってもっとぐらぐらになちゃったの」

ダ 「OK 固定するこのリング取り替えておくよ、でもさ大体ここの人(プチブルジョワのこと)ちょっと頭おかしい感じだよね、ボンジュールも言わないしさ、キミも災難だね。。」


 と、ものの10分もせずに修理は終わりました。
ダレン君のことはブルトンさんも私も信頼しているので、昨日は嫌な思いをしたけれど
ダレン君に来てもらえて良かった。


 ダレン君が帰った後、修理されたことを確認してもらうためファーマシーの呼び鈴を鳴らしました、用意していた紙を持って...
《紙》とは私が今朝思いついたアイデア、修理確認同意書のようなものです。
フランスは何ごとも《紙》の国です。書面に残したものが効力を発揮します、
逆を言えば書面に残さなかったために後で痛い思いをすることがあります。

 そのことをブルトンさんに電話で伝えると
「よく思いついたね、それはしておかないと、ただ関係はもっと冷たくなるけど」と言われました。

 確かにこれはある意味相手を信用していないということ、
フレンドリーとはほど遠い事務的で冷淡な行為です。 ええ、それで良かったのです。


 『 私○○は、本日2017年12月1日以下のことに同意致します。
マダムポテリにより2017年11月X日に損害を受けた雨水管は滞りなく修理されました。よって今後一切この件に関してさかのぼり触れることは致しません。 姓○○ 名○○ サイン○ 』


 扉を開けて最初出てきたのは偽ブロンドのブルジョワ妻でした。
 「雨水管のことでご主人にお目にかかりたい」というと一旦奥へ消え、再びブルジョワ妻
 「その件ならもう大丈夫と言ってます」おそらく修理している音が聞こえたのでしょう。
 「いえ、ご自身の目で確認していただきたいのです」

 ようやく奥から出てきた商人スマイルのプチブルジョワ、さっと軽く雨水管に触れて
 「完璧ですね」と引き返そうとするので
 すかさず私は税務署の事務員もしくは交通違反取締りの警官のように

 「では、お忙しいところすみませんが同意書を用意しましたので
 こちらにサインお願いします」


 1,2秒でしたが えっ? と固まった相手の空気を感じました。
 *** 胸がスカーッとしました ***

 フランス人は基本スマートさを保ちたい人種だと思います。
どんなに哲学の違う相手と正面きって討論になっても最後は一応スマートに〆ます。
これは自分自身に対する誇りなのでしょうか?

 あくまでも冷静さを保ち、所定された場所に姓、名、日付、サイン 
当事者双方が保持するように二部用意しておきましたので、同じ事を二回。
ドイツ製の書きやすいボールペンとシンプルでデザインの良いメタルの下敷きは絹ちゃんの
足跡などついていないようによく磨いて。
限りなくスマートに、終始笑顔で。

 ただ... 最後に私は日本人になってしまいました。

 「この度は申し訳ありませんでした」 自然と口から出てしまいました、、 
 「誰にでも起こりうることですよ」と商人スマイルのプチブルジョワ

 フランス人だったら謝らないです、絶対。 
 このことはブルトンさんには伏せておこうと思います。
 ま、これで良かったのだと思います。

 私の心は晴れ晴れしました。

 お付き合いありがとうございました。


 

 

[PR]
Commented by はらまき at 2017-12-02 21:09 x
>1,2秒でしたが えっ? と固まった相手の空気を感じました。

とりあえず、それで勝ち!って感じです。
まぁ、ご近所なだけに今後の付き合いもあるでしょうから、
最後の日本人的対応も良かったかもね。
ご苦労様でした。
Commented by tomomato at 2017-12-03 01:05
あっぱれ〜〜〜  偉かった! よく頑張った!
それにスッキリしてよかった!  
やっぱり日本人だからさ、 それでいいと思う。 だって、非が全くなかったわけではないのだから。 商人スマイルが出ただけでもよかったじゃないの。  ほんとに怖い人だったらそんなんじゃ済まないもの。
でもおめでとう。 本当によかった。  しかし変な人もいるものだ。
Commented by pot-eri at 2017-12-03 01:39
はらまきさん、
勝ち負けはどうでもよかったのですけれど、自分の心がスッキリしたのが何より。ちょっと私も嫌味なフランス人になってきてしまったのかしら?
応援ありがとう*
Commented by pot-eri at 2017-12-03 01:46
tomoさん、
そっか、日本人で良かったのね。
ほんとに怖い人だったら? 小指無くなってたかも...?
この方達ここはお店だけで住まいは別の町なのだけど、自己中心的でこの裏小路の人達皆に嫌われてるの。私は今までなるべくフレンドリーにと心がけていたけれど、遂に時がやって来たという感じ。今後どんな関係になるのかしらねー?
とりあえず薬はよそに買いに行きます 笑
Commented by helebore at 2017-12-04 05:09
さすがpoteriさん!ほんと、がんばったね!!弱っちい犬ほどよく吠えるっていうから、実はぽてりさんの方が格が上と感じて怖がってるのかもよ。だって直接話せなくて張り紙とかしてるしさ。
私もよくいくセカンドハンドのお店に敵がいてさ(笑)このあいだ店に入って行ったら、そのひとくるっと引き返して向こうに行っちゃったの。不機嫌でいやだなーと思ってたけど、あら、このひと私のことが怖いんだなーと思って、帰り際にマリアさまの笑顔をしてあげた。なんてマリアさまはうそだけど、でも「ありがとうさようならよいいちにちを」って言っておいた。でもご近所で逃げられないからちょっと緊張感あるよね。。。
Commented by pot-eri at 2017-12-04 16:52
heleboreさんにも敵がいるの? ナチュラルにマリア様、観音様なのかと思ってた。
私のこと怖がっていたかはわからないけれど、確かにこれまで私にだけは正面きって言えないでいたから絶好のこじつけチャンスだったのだと思う。
もう決定的なことしちゃったから、これから白々しいマリア様スマイルでボンジュール言わなくては、、、練習しておかなくちゃ。
Commented by papricagigi at 2017-12-05 03:13
お疲れさま~♪ 一件落着だね~。あぁ良かった!
最後に自然と「ごめんなさいね」っていう言葉がでてくる、そういう日本人らしい姿勢って、いいな。北米でも、「謝ったら負け」「自分で自分の非を認めてどーする、ばかやろう」っていう態度が主流だから、私もこちらに住むようになってから「ソーリー!」って言いたくなるところをぐっとこらえることも増えたけど。でも、poteriさんみたいにきちんと謝れることにこそ、潔さっていうか強さがあると思います。
隣人は選べないから難しいよねー。うちの隣もかなりクレイジーで、神社の塩をまきたいほど(笑)。 お疲れさま。
Commented by pot-eri at 2017-12-11 06:28
papricaさん、
返事が遅くなってすみません、パリへ行ってる間は日本語が打てないブルトンさんのお下がりのPCなので(私スマホ持ってないの)今になってしまいました。
北米も謝らないのね、フランスもしくはブルトンさんだけなのかと思ってた 笑 
papricaさんのお隣もクレージーなのね、塩撒いてもきっと外人さんには意味分からないから清めておくと良いかもね。
Commented by oliverlocca at 2017-12-13 00:38
pot-eriさん
再びこんにちは。ダレン君のようなお友達がいると本当にほっとしますね。それにしても透明人間になれるなら、そのブルジョワの頭をスリッパでパシンとやりたい気分です。基本的には、郷に入っては郷に従えというより、やっぱり自分の価値観で考えて行動したいです。イギリスも基本は謝ったら駄目というのが通常のようですが、悪いと思った時に謝ると不思議と相手側からも逆に誤りの言葉があったりします。クリスからはないですけどね 。。。:)
こんなに遅くなっちゃって、蒸返すようになってしまったらごめんなさい。焼き栗を食べて、クリスマスに備えましょう:)??
こちらは数年ぶりに雪が降りました。pot-eriさんどうぞ暖かくして過ごしてね。どんぐりカップを夢見ています♬
Commented by pot-eri at 2017-12-13 07:29
loccaさん、
英国の方々も謝らないのね、では謝る文化は日本だけ?
クリスさんったら。。ブルトンさんと一緒 :)
どんぐりカップね、なんだか妙に和めるのです。焼き栗食べたーい!
by pot-eri | 2017-12-02 03:11 | ブルターニュ.日々 | Comments(10)

懐かしい未来へ... フランス ブルターニュ地方、小さな古い家の修復作業 手さぐりな日々の暮し  *陶のアトリエHP* http://atelieraonoto.web.fc2.com/  


by poteri
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31