マリーさんのカフェ  Cafe de Marie









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六月初めの日曜日、
ブルターニュのど田舎の真ん中で車で道に迷っていると
突然とんがり帽子の古いお城の屋根が視界の隅に入りました。
運転手さん(ブルトンさん)に注意を促し、行ってみると






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窓硝子は割れ、ゆがみのある石壁、草ボウボウの裏庭、
辺りを旋廻する鳥の声…
17世紀に建てられたシャトードルウChateau de Lou
ひっそりとそびえ、朽ちた趣にブルトンさんとpoteriの胸が高鳴ります。






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私達の後に二台の車が門を入ってゆき、男女数人のグループが
この古い城の中へ消えてゆきました。

城主なのかな? 「私の理想、こんなお家が欲しかったー」

と現実離れしすぎたことをブルトンさんにぼやきながら
扉の開いている城の中へ入ってみました。





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《階段の上は進入禁止です》という張り紙が壁にあり、
お利口そうな番犬が階段の途中に居ます。





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玄関だけだけれど、素敵…





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外へ出て車へ戻ろうとする私たちに、すれ違った男子二人が

「すみません、カフェはこの奥の扉ですか?」

「えっ カフェ? 知りませんけど.. ここにカフェがあるのですか?まさか?」

「そうですよ、お城のカフェの噂は前々から聞いていて僕達来てみたのです、
きっとこの奥の扉かな、一緒に行ってみますか?」

「も、もちろん」





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引き返してさっき写真だけ撮った表札も何もないグレーの扉を
男子二人のうちの一人がそおっと開けてみると、、
大きな暖炉、高い天井、窓から降り注ぐ自然光 そして動物の異臭、、
先ほど消えていった男女のグループが部屋の真ん中のテーブルを囲んでいました。






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「すみません、ここにカフェがあると聞いて来たのですけれど
ここはプライベート、それとも誰でも入ってよろしいのでしょうか?」

「ここですよ、もちろんどなたでも」とグループの人達もお客さんだったようです。

カウンターでは60代くらいのマダムが一人でこのカフェを賄っています。





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冷たい飲み物を注文して、私たちはカウンターでマダムから
色々お話を聞くことにしました。






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このカフェは1925年から現在91歳になるマリーさんのご両親が
営んでいたということ、
人口84人のこの小さな村にはお城を修復するお金が無いこと、
村人達はアソシエーションを作り、マリーさんを支えカフェの営みの
お手伝いをしながらこの城の未来を考えているということ。





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マリーさんとお話出来ませんでしたが、遠めに見るマリーさんは
少し背中が丸くなっているものの、歩く姿も、他のお客様と
お話をされるご様子もお元気そうでした。





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ここは埃も光りも全てが昔のまま、決して清潔なカフェとは言えない
どこまでがカフェでどこからがマリーさんの住まいなのかもわからない、
この部屋に流れる空気に息を呑むブルトンさんとpoteri





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唯一新しいものは、トラ猫ママのシッポでじゃれる仔猫ちゃん。





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キミ、 連れて帰りたかったけれど、キミに会いにまた来るよ。









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Commented by africaj at 2014-06-04 00:11
わー。poteriさん、こんなカフェがあるなんて、それも偶然見つけるなんて、絵本のような展開ですね!!
そして、本当に素敵なカフェ。
「唯一新しいものは、トラ猫ママのシッポでじゃれる仔猫ちゃん。」って・・・どんだけ古いもんばっかりなのか、すごくわかりやすかった(笑)
とって置きの場所になりそうですねっ。
Commented by tomomato at 2014-06-04 01:59
なんだか不思議なカフェですね〜〜〜 巡り会いってとても不思議。きっと偶然であって偶然ではないのでしょうね。  poteriさんらしい出来事で、 とっても素敵^ー^
Commented by pot-eri at 2014-06-04 05:43
africaさん、偶然ど田舎ですごい存在感、電気の回線とか、ぜーんぶ
昔のまま。
気軽に行ける距離ではないけど、本当、とっておきの場所☆あまりに
不思議で次に行っても本当にあるのかなぁ? と思ってしまいます。。
Commented by pot-eri at 2014-06-04 05:53
tomoさん、このお城のスケールってtomoさんのお家や、お友達の
桃源郷を思わせるのだけれど。。凄く不思議な場所でした。
その前にね、私たち《ベジタル パッション》という見慣れぬ看板をみつけて、その道しるべに沿って進んでゆくうちに迷子になったの。
《ベジタル パッション》は普通の種、苗木屋さんで閉まってたし、
つまらなそうだったのだけど、そのあと少し彷徨ってココにたどり着いた。
最初からここに呼ばれてたのだね、とブルトンさんに言うと笑ってたけど... やっぱりtomoさんもそう思う?
Commented by コトリ at 2014-06-04 08:11 x
おはようございます。
そこは本当にお伽話の世界ですね。
わたしの思う普段のポテリさんも、そんな中にいてるから
なにかに導かれて、このカフェにポテリさんは行ってきたのねー。
ステキな空間♡
黒白はちわれちゃん♡わたしも会いに行きたいなー。
Commented by la_mia_coccolina at 2014-06-04 14:26
わ~、このひっそりとした感じがたまらなく素敵♪
時間が止まったかのようでお伽の世界に迷い込んだみたい。
poteri姫とブルトン王子^^
お城は維持するのがとても大変だと良く耳にするけれど、やはりそうなのね。
華やかではなくとも、受け継がれていってくれたら良いなぁ。。。と願うばかりです。
こんなに素敵なのですものね*^^*
Commented by pot-eri at 2014-06-05 05:06
コトリさん、普段のわたしもそんなところにいてるのかなぁ?
ちわれちゃんはね、前脚1本に包帯巻いてるみたいなラインが入ってて
本当に可愛かった。 で、このカフェで虎ママと居るのが幸せそうだったから
また会いに行くのが楽しみー☆
Commented by pot-eri at 2014-06-05 05:17
coccolinaさん、こんにちは。
うん、たまらなく素敵でした。でも私たちは姫と王子なんてかけ離れていて
ブルじいとポテばぁ うん、しっくりくる☆
ここはもともとはもっと大きなお城だったみたい、崩れてしまったのか
どういう事情なのかは分からないけれど今残っている建物だけでも
維持するのは大変なこと。 ほんとう、良いかたちで受け継がれて欲しいなぁ、と私も思います。
Commented by Abeille at 2014-06-05 15:08 x
素敵~。
近くにあったら通っちゃうかも。。。
梁が美しいね。
内雨戸もすごく綺麗。
Commented by oliverlocca at 2014-06-05 15:34
pot-eriさん
ボンジュール:) スススス素敵なカフェ ♪♪♪
置かれているもの一つ一つに物語がありそう。
迷子になって良かったね。お城やお屋敷の維持って大変よね。
近くに住んでいたら、是非何かお手伝いできたらと思う ...
マリーさん、猫ちゃん達と一緒に pot-eriさんとブルトンさんも
このカフェに溶け込んだ魔法のような時間を過ごせたのね。
Commented by haramaki at 2014-06-06 18:10 x
ファンタジー!
次に訪ねて行ったら…お城も何もなかったりしてぇ
Commented by pot-eri at 2014-06-07 04:58
abeilleさん、あのね、このお城、abeilleさんの陶芸家のお友達の住む
村の近くだよ。 Lou de lac という村、お友達に聞いたら知っていると思う。
abeilleさんとS氏にぜひ行ってもらいたいなー、
ブルターニュのエネルギーを感じたよ。
内雨戸はabeilleさんの新しいお家のも素敵じゃないー!
Commented by pot-eri at 2014-06-07 05:03
loccaさん、スススス素敵でしょ☆
ケルトのエネルギーを強く感じました。
私も、近くに住んでいたら本当、お手伝いに行きたい。
時間が止まっている様な不思議なところでした。
また行けたら報告するね。
Commented by pot-eri at 2014-06-07 05:06
haramakiさん、ファンタジーで思わずコメントしたくなった?(笑)
いつか一緒に行こうねー (注)動物の臭いは覚悟してねっ
by pot-eri | 2014-06-03 23:28 | おでかけ | Comments(14)

懐かしい未来へ... フランス ブルターニュ地方、小さな古い家の修復作業 手さぐりな日々の暮し  *陶のアトリエHP* http://atelieraonoto.web.fc2.com/  


by poteri
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